「成人誌を廃刊してほしいということではありません。ただ、堂々と成人誌を立ち読みしたり買ったりできる
環境があるコンビニには、いたくないな、と思ってしまいます」
エッセイストで東京大学大学院情報学環客員研究員の小島慶子さんはBuzzFeed Newsの取材に、
こう語る。小島さんは、2人の男の子の母親だ。
「ポルノのマーケットがあること自体を否定するわけではないけれど、コンビニは、
日常的に食品や生活用品を買いにくる人が多い場所です」
「成人誌を買いにくる人だけではなく、子どもや、成人誌を見たくない人も来ます。なのに誰の目にも
触れるところに陳列されていていいのかな、という違和感が以前からありました」
コンビニは、幅広い層の人が日常的に利用する場所だと小島さんは強調する。
「性欲自体は誰にとっても自然なものですが、そうしたところに、成人誌が陳列されていることは、
女性の裸がいわば"日用品"として売られていることだと考えます」
一方、別の女性会社員(20代)は、そうした成人誌に「嫌悪感」を抱いているという。
「レイプって書いてあるやつとか、女性が縛られてるやつとか、性暴力を想起させる内容のものが
置いてあるのが、本当に無理なんです」
この女性も、「みんなの目に入る場所に置いてほしくはありません」と語気を強める。
「ただの表現だからいいじゃん、ではないんです。間接的に誰かを傷つけるかもしれないと、知ってほしい」
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