【ロンドン=岡部伸】ロイター通信によると、英国のチャールズ皇太子が設立した慈善団体
「プリンスズ・トラスト」は24日までに、中国の通信大手、華為技術(ファーウェイ)からの寄付を
拒否する方針を決めた。安全保障上の懸念からファーウェイ製品の排除が世界で広がっており、
同団体は「国民の懸念」を理由に寄付停止を決めた。
同団体は1976年から失業中の若者らの就業支援活動を行い、2007年以降、同社から49万ポンド
(約7千万円)の寄付を受けた。
英国では、英秘密情報部(SIS、通称MI6)のアレックス・ヤンガー長官やウィリアムソン国防相が、
第5世代(5G)移動通信システムにファーウェイが参入すれば、通信システムを通じて
中国のスパイ活動が可能になるとの懸念を示している。オックスフォード大も寄付や
資金援助受け入れを拒否すると発表するなどファーウェイ排除が相次いでいる。
https://www.sankei.com/world/news/190125/wor1901250017-n1.html