陸上自衛隊は24日、東部方面隊第1飛行隊(東京都立川市)所属のUH1多用途ヘリコプターが東京都あきる野市上空を飛行中、地上からレーザー照射を受けたと発表した。
乗員6人の健康被害は確認されていない。陸自は警視庁五日市署に通報した。被害届の提出も検討している。

陸自によると、UH1は23日午後5時50分ごろ、JR武蔵五日市駅付近の上空で、駅南側の地上から緑色のレーザーを機体に当てられた。

照射は約3分間続いたという。埼玉県ときがわ町で発生した山林火災の現場に災害派遣され、立川駐屯地に戻る途中だった。

陸自は「乗員の生命を脅かす危険な行為で、災害派遣任務に重大な影響を及ぼす恐れもある。深刻に受け止めている」としている。

陸自のヘリを巡っては、昨年10月にも宮崎県上空でレーザーを照射され、副操縦士の視力が一時低下する問題があり、県警が威力業務妨害容疑などで捜査している。【前谷宏】

https://mainichi.jp/articles/20190124/k00/00m/040/254000c