鉄道会社どうしの「振り替え輸送」をよりスムーズにするため、関西の鉄道各社は、乗車券を見せれば「振替乗車票」を受け取らなくてもほかの区間を利用できるようにするなど
、ことし3月から制度を変更することを決めました。
「振り替え輸送」は、事故などで列車の運転を見合わせた際に、ほかの鉄道会社の路線を利用して目的地まで行ってもらうもので、これまでは特定の乗り換え駅で「振替乗車票」
を受け取る必要があったため、窓口に長蛇の列ができ、混雑が課題になっていました。
今回、関西の18の鉄道会社はよりスムーズに対応するため、▽乗車券を見せれば「振替乗車票」を受け取らなくてもほかの区間を利用できるようにしたり、▽乗車券の区間内で
あれば、乗り換え駅や降りる駅を自由に選択できるようにしたりするなど、制度を変更することを決めました。
一方、定期券の機能がついていない「IC乗車券」については、「振り替え輸送」の対象になるかどうか区別に時間がかかるため、今後は対象から外すということです。
これによってIC乗車券の利用者が「振り替え輸送」を利用する場合、実際に乗車した区間の運賃を支払う必要があります。
大阪メトロの桑原耕一駅務課課長は、「IC乗車券の利用者には不便をおかけすることになるが、駅の混雑解消、よりスムーズな利用のためにご理解をいただきたい」と話してい
ます。
この新たな制度は、ことし3月16日から運用が始まります。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/20190121/2050001759.html