1月17日、福井市で84歳の父親の首を絞めて殺害したとして同居する57歳の男が殺人の疑いで逮捕され、警察は20日、男の身柄を検察に送りました。
男は父親を介護していたということで、調べに対し「介護がうまくいかずかっとなって首を絞めたが、殺すつもりはなかった」と話し殺意を否認しているということです。
逮捕されたのは、福井市みのりの団体職員、廣瀬嘉一容疑者(57)です。
廣瀬容疑者は、1月17日の午後10時ごろ、自宅で、同居していた父親の一さん(84)の首をロープのようなもので絞めて殺害したとして殺人の疑いで逮捕され、21日、身
柄を福井地方検察庁に送られました。
廣瀬容疑者はベッドに横たわった一さんにロープのようなものを巻きつけ、長時間放置したと話しているということで、警察の調べに対し「介護がうまくいかずかっとなって首を
絞めた」と話していますが、「殺すつもりはなかった」と殺意は否認しているということです。
警察によりますと廣瀬容疑者は、日ごろから一さんの食事や着替えを手伝うなど介護していたということで、警察は事件の動機や詳しいいきさつなどを調べています。
廣瀬容疑者が暮らす地区の自治会長を務める70代の男性は「一さんと最後に話したのは1年以上前。嘉一さんはゴミ出しの時にたまに会うと気軽にあいさつを返してくれる人だ
った。1人で介護をしているとは知らなかった」と話していました。
また、地区の民生委員を務める60代の男性は「とてもびっくりした。介護が大変という話はたまに聞いていたが、介護に疲れていたようには見えなかった」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/20190120/3050001326.html