「90年間、ありがとう」 片瀬江ノ島駅駅舎 1月に解体開始
1/20(日) 6:00配信
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小田急線片瀬江ノ島駅の駅舎解体を前にした「神事式」には、駅長や地元住民らが参列した=藤沢市片瀬海岸
竜宮城をイメージしたデザインで知られる小田急線片瀬江ノ島駅(藤沢市片瀬海岸)の駅舎解体を前に、「お別れ式」が19日、駅前広場で開かれた。江の島の玄関口として90年間、親しまれてきた木造駅舎に、地元住民や観光客らは感謝の言葉を口にした。
駅舎は1929年、小田急江ノ島線の開業と同時に誕生。江の島の竜宮信仰を反映したデザインで、国土交通省の「関東の駅百選」に選ばれた。
江の島が東京五輪のセーリング競技会場に選ばれたことなどから、市は駅前の都市計画道路を拡幅することを決断。小田急電鉄もそれに合わせ、老朽化する駅舎を建て替えることにした。
式では、島民によるヨット音頭や大道芸が披露されたほか、開業当時の駅舎などのパネルを展示。地元団体のメンバーや駅長らが参列した神事式も執り行われた。
江の島振興連絡協議会の湯浅裕一会長は「なくなってしまうのは寂しいが、90年間、地元住民が慣れ親しんできた駅舎に『お疲れさま』『ありがとう』と伝えたい」と語った。
同社によると、今月から本体を解体し始め、五輪前の2020年5月の完成を目指す。