ホームレスら救護施設、説明会で怒号 市民ら「白紙撤回」要求
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京都市の保護施設再編で市境に生活保護受給者の救護施設が整備される京都府向日市の住民が、
不安の声を上げている。運営法人が京都市と開いた説明会では、集まった向日市民ら約500人が
ホームレスや刑務所から出所した行き場のない人らの入所へ戸惑いを見せ、
施設整備の白紙撤回を求めた。会場では怒号とやじが飛び交うなど紛糾した。
13日夜、向日市上植野町の第5向陽小であった説明会。施設を運営する社会福祉法人
みなと寮(大阪府河内長野市)の担当者が、入所者は精神や身体の障害などで
さまざまな生きづらさを抱えているとし、「受け皿がないばかりに一般社会で生活できない人を支える。
その役割を果たしたい」と、設置への理解を京都市と求めた。
昨年11月に続く2度目の説明会だったが、参加者は「施設の必要性は理解しているが、
京都市の中心部ではなく、なぜあの場所なのか」「最寄り駅は向日市の阪急西向日駅。
トラブルがあっても、京都市にとっては『行政区域外』とするのでは」と懸念を次々と口にした。
説明会や協議の場を今後も開催するよう求める意見も多くあった。
京都市は「地域への説明は尽くす」と繰り返したが、不満に感じた参加者から怒号が飛び、
終了後も住民数十人が市職員らを囲んだ。