シリア北部の町で16日、爆発があり、人権団体などによりますと、アメリカ軍の兵士を含む10人以上が死亡したということです。過激派組織IS=イスラミックステートは声明を出し、みずからが仕掛けた攻撃だと主張しています。
16日、シリア北部の町マンビジの中心部で、何者かが爆発物を爆発させました。
爆発の瞬間をとらえたとされる映像には、人々が集まっていた建物の前で、突然、爆発が起きて大きな炎があがり、衝撃で歩行者が倒れる様子などがとらえられています。
現地の情報を集めている「シリア人権監視団」などによりますと、この爆発で10人以上が死亡し、このなかには、アメリカ軍の兵士が含まれているということです。また現地で活動しているアメリカが主導する有志連合は声明を発表し、この日、シリアでパトロールをしていたアメリカ軍関係者が爆発に巻き込まれて死亡したことを明らかにしました。
過激派組織ISは声明を出し、「殉教者が爆発物を巻きつけたジャケットを爆発させ、有志連合の要員らを殺害した」として、ISによる自爆攻撃だと主張しました。
アメリカのトランプ大統領は先月19日に「ISを倒した」としてシリアからのアメリカ軍の撤退を表明したばかりでした。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190117/k10011780421000.html