裕福な家の少女が体を売るワケ…「JKビジネス」の裏に迫る ライター・高木瑞穂氏
1/16(水) 16:56配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190116-00000003-ykf-soci
マッサージを建前とした「リフレ」や店外をデートできる「お散歩」など、女子高校生による接客をうたう「JKビジネス」。
2017年に東京都の規制条例が施行され、店舗型営業は影を潜めたが、集客の場を出会い系サイトやツイッターに移してビジネスは続いているという。追加料金で性的サービスを受ける「裏オプ(裏オプション)」の実態、そして少女らの本音とは−。
『裏オプ−JKビジネスを天国と呼ぶ“女子高生”12人の生告白』(大洋図書)を出版したライターの高木瑞穂氏は、JKビジネスに関わっている12人の少女らをインタビューし、体を売る行為に足を踏み入れた少女の本音に迫った。
「『楽して稼げるバイト』として『アンダー』で働く少女が減らないことが問題だ」と高木氏は話す。「アンダー」とは、未成年による性的サービスを売り物にしたJKビジネスを指す。
ただ、「少女らが雇い主や顧客から性的サービスを強要されるということがないとは言い切れないが、実際には裏オプの交渉は少女の意思によって行われていることが多い」(高木氏)のが実態だという。
JKビジネスに関わっている少女についても意外な姿が浮かぶ。
「家出中で居場所がないというケースはそれほど多くない。むしろ、ある程度裕福な家に住んでいたり、学校にも通っている普通の少女もいる」
それではなぜ、少女らはJKビジネスに手を出すのか。
「われわれと少女の売春への認識のズレが背景にあるようだ。彼女らには『売春は良くない』という前提がなく、『楽して稼げる割のいいバイト』という感覚もあるようだ。少女らの保護や規制に動いても、『放っておいてほしい』というのが本音ではないか」と高木氏は分析する。
少女らがこんな認識を持つ背景には、大人たちの行状も反映されていると高木氏はみる。
「公務員や会社役員など、それなりの立場がある人たちの不倫報道や売春への関与がワイドショーや雑誌、インターネットで繰り返し報じられている。
『売春は良くない』というならば、規制を強化するだけでなく、大人が少女らの認識を改める“鏡”になれているのか考える必要もあるのではないか」