ドイツで千人近くの政治家などの個人情報が、インターネット上に大量に流出した事件で、捜査当局はドイツ中部に住む20歳の男を逮捕したと発表しました。
ドイツ内務省によりますと、ドイツでは先月から今月はじめにかけて、994人の政治家や記者などの携帯電話番号やクレジットカード情報などの個人情報がインターネット上に流出しました。
捜査当局はハッカーによる攻撃が原因とみて調べていましたが、8日に記者会見し、中部ヘッセン州に住む20歳の男を逮捕したと発表しました。
男は個人の電子メールやSNS、それにクラウドに不正にアクセスして個人情報を集め、ツイッターを通じて流出させた疑いが持たれています。
捜査当局によりますと、男はITの専門家ではなく、インターネット上でハッキングの知識を得て、単独で犯行に及んだということです。
当局の調べに対し、男は容疑を認め、動機については政治家などの発言に腹が立ったためだと話しているということです。
流出した個人情報には、メルケル首相のメールアドレスなども含まれていましたが、政府によりますと、政府や議会のコンピューター網が侵入された形跡はなく、機密情報の流出はなかったということです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190109/k10011771721000.html
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