韓国の聯合ニュースは8日、ファッションブランド「ケンゾー」の創業者として知られるデザイナー高田賢三氏が、韓国の生活用品製造業者とデザイン提供契約を巡ってトラブルとなり、昨年7月に詐欺容疑で韓国警察に刑事告訴されていたと報じた。

報道によると、告訴状で業者は、キッチン用品へのデザイン提供や高田氏の名前を使用する対価として2010年5月から14年5月にかけて約1億8千万ウォン(約1730万円)を支払ったが、その通りに履行されなかったと主張している。

刑事告訴に先立ち、高田氏はこの業者を相手取った民事訴訟を韓国で起こし、契約が終わった後もデザインや名前を使った商品を販売しているとして損害賠償を求めたが、敗訴していたという。

警察の出頭要請に対し、高田氏は「高齢のため韓国に行けない」と回答しており、捜査は中断状態になっているという。(共同)

https://www.sankei.com/world/news/190109/wor1901090005-n1.html