安倍内閣総理大臣年頭記者会見

【安倍総理冒頭発言】

 皆様、明けましておめでとうございます。

     中略

 60年前の亥(いのしし)年、日本は、本格的な高度成長へ正に踏み出そうとしていました。そうした時代の変化を先取りし、
先人たちはこの年、国民年金法や最低賃金法を成立させ、現代にまで受け継がれる社会保障制度への礎を築きました。
 60年後の今、我が国では、少子高齢化が急速に進んでいます。正に国難とも呼ぶべきこの課題に、
現代の私たちもまた真正面から向き合い、未来への改革を進めなければなりません。

 本年10月から幼児教育を無償化いたします。戦後、小学校・中学校9年間の普通教育が無償化されて以来、70年ぶりの大改革です。
来年4月からは、真に必要な子供たちの高等教育も無償化し、生活費などをカバーする十分な給付型奨学金を支給します。
安倍内閣は、次代を担う子供たちの未来に大胆に投資していきます。

 その財源となる消費税の引上げについては、前回の反省の上に、本年、頂いた消費税を全て国民の皆様にお返しするレベルの十二分の対策を講じ、
景気の回復基調をより確かなものとしてまいります。

      後略

https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/statement/2019/0104kaiken.html