新型スープラのボディ剛性はLFA以上

B58エンジン+ZF 8AT

圧倒的な回頭性のよさと安定感を両立

 17年ぶりに復活する新型スープラ。BMWと共同開発されているが、ハードは共通だが開発は兄弟車のZ4とは完全に別チーム。
走りの味付けはトヨタのマスターテストドライバー成瀬弘(故人)の愛弟子の一人、HerwigDaenens氏が担当している。
 ロングノーズ/ショートデッキのFRスタイルは未来的だが、リヤのフェンダー処理などは80系の面影も残る。
インテリアはインパネ、ドアトリムなどはカバーで覆われ詳細は不明だが、操作系はBMWのインターフェイスに近い。
ちなみに歴代スープラは小さいながらもリヤシートが装着されていたが新型は完全な2シーター仕様になっている。
 パワートレーンは直列6気筒の3Lターボ(B58)+8速AT(ZF製8HP)の組み合わせ。
低速から湧き出るトルクはもちろん、ターボラグを感じない滑らかさ、そしてレッドゾーンの6800rpmまでレスポンスよくキッチリ回るフィーリングにニンマリ。

ATはノーマルモードだと滑らか&スムーズだが、スポーツモードはシフトスピード/ダイレクト感などはDCTに決して負けていない。
 プラットフォームは最新BMWが採用するCLARをベースにスポーツカー用に最適化。
水平対向エンジン搭載のトヨタ86を超える低重心で242mmのホイールベースとワイドトレッドの比率はスポーツカーの黄金比1・6を実現している。
ボディ剛性はカーボンボディのレクサスLFAをも超えるそうだ。