2019年は皇位継承に伴う儀式や皇室関連行事が続く。

 国民的な祝賀ムードに水を差さない観点から、政府は死刑の執行を当面、見合わせるとみられる。
政府は国の慶弔時などに合わせた恩赦の中で最も効力の大きい「大赦」の実施も検討している。

 平成への代替わりの際は、1989年11月10日に1人の死刑が執行された後、93年3月まで空白が続いた。
90年11月12日には新天皇即位を公に示す「即位礼正殿の儀」が行われており、前後1年以上は死刑執行を見合わせた形だ。

 2018年12月27日時点で収容中の確定死刑囚は109人。
同年7月にオウム真理教の元代表松本智津夫元死刑囚ら13人の刑が執行された際、複数の政府関係者が「平成を象徴する事件は次の時代に持ち越さない」と語った。
皇位継承が控える19年は執行が困難になることを念頭に置いた発言だ。

 政府は代替わりに際し、確定刑を軽減・免除する恩赦の実施に向けた調整も進める。
前回の即位の際には約250万人が恩赦の対象となっており、次に行われれば現行憲法下で11回目となる。
有罪判決が無効になったり、有罪判決が出ていない場合は公訴権が消滅したりする大赦について、
政府関係者は「新天皇即位の今回やらなければ、いつやるのか」と述べており、実施される可能性が高い。 

死刑執行見合わせか=政府、大赦も検討―皇位継承
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190101-00000024-jij-pol