外国人技能実習生への講習や実習内容で違反をしていたことを隠そうと虚偽の記録を提出したとして、
法務省と厚生労働省は27日、昨年11月施行の技能実習適正化法に基づき、技能実習生の受け入れ
支援と監督を行う監理団体「協同組合クリエイティブ・ネット」(兵庫県加西市)の許可を取り消した。
監理団体の取り消しは同法施行後初めて。

同組合を通じた実習先の玩具メーカー「タミワ玩具」など加西市内の3社に関する技能実習計画の
認定も取り消した。いずれも実習生受け入れが今後5年間認められない。

法務省によると、同組合と3社はタイ人実習生11人に対し、2カ月間の入国後講習実施後に実習業務に
入らなければならないのに入国まもなくから業務に就かせ、さらに認定作業以外の業務もさせていたが、
講習を適正に行ったと嘘の書類を審査機関「外国人技能実習機構」へ提出していた。

4月に実習生が機構に相談して発覚。機構が実地検査した際の実習生への口止め行為もあった。

同組合は、過去の受け入れ実績などに関する機構の審査をもとに両省から優良だと認定された「一般監理団体」だった。

同組合傘下には計7社約30人の実習生がいたが、機構の支援で新たな実習先へ転籍したり帰国したりしているという。

https://news.biglobe.ne.jp/domestic/1227/san_181227_6463437213.html