日産自動車のカルロス・ゴーン前会長とともに金融商品取引法違反の罪で起訴された
グレッグ・ケリー前代表取締役について、東京地方裁判所は25日、保釈を認めるか判断するものと
みられ、早ければ25日にもおよそ1か月ぶりに保釈される可能性があります。一方、特別背任の
疑いで再逮捕されたゴーン前会長の保釈の見通しは立っていません。
日産自動車の前代表取締役、グレッグ・ケリー被告(62)は、会長だったカルロス・ゴーン容疑者(64)の
報酬を、平成26年度までの5年間、有価証券報告書に48億円余り少なく記載していたとして、今月10日、
金融商品取引法違反の罪で起訴されました。
ケリー前代表取締役は、昨年度まで直近3年間の報酬も少なく記載した疑いで再逮捕されましたが、
今月20日、裁判所が勾留の延長を認めない決定をしました。
弁護士はすでに保釈を請求していて、東京地方裁判所は25日、保釈を認めるかを判断するものと
みられます。ケリー前代表取締役は先月19日の最初の逮捕から37日間、身柄の拘束が続いていますが、
早ければ25日にも保釈される可能性があります。
関係者によりますと、ケリー前代表取締役は「報酬は正式には決まっていなかった」などと供述し、
一貫して不正を否定しているということです。
一方、裁判所が勾留の延長を認めない決定をした翌日に特別背任の疑いで再逮捕されたゴーン前会長は
1月1日までの勾留が認められていて、保釈の見通しは立っていません。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181225/k10011758621000.html