中国で、ことし1年の世相を表す中国版の「ことしの漢字」が発表され、
よりよい生活の実現に向けて中国人が奮闘したとして「奮」の字が選ばれました。
中国版の「ことしの漢字」は中国共産党の機関紙「人民日報」や出版社などが公募していて、
中国と世界でそれぞれ世相を表す漢字、1字が選ばれます。
中国の世相を表す漢字には数千の応募があり、5つに絞られた候補の中から「奮い立つ」という意味の「奮」が選ばれました。
理由として、よりよい生活の実現に向けて中国人が、この1年奮闘したことなどが挙げられています。
「奮」という漢字は、もともと鳥が羽ばたく様子を表しているということで、専門家は、ことしの中国人の状態を示すものだと分析しています。
また、世界の世相を表す漢字には「ひく」という意味の「退」が選ばれました。
理由として、アメリカのイラン核合意からの離脱や、国連人権理事会からの離脱の表明、
それにイギリスのEU=ヨーロッパ連合からの離脱に向けた手続きなどの動きが相次いだことが挙げられました。
このほか「ことしのことば」も発表され、中国を表す「ことば」には市場経済を取り入れて40年になることから
「改革開放40年」が世界を表す「ことば」にはアメリカとの対立を念頭に「貿易摩擦」が選ばれました。
中国版「ことしの漢字」は「奮」
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181222/k10011756751000.html
https://i.imgur.com/NVlCA1U.jpg