去年、インドネシアで衰弱した状態で保護された極めて珍しい白いオランウータンが回復し、国立公園の森の中へ仲間とともに放たれました。
ラテン語で「白」を意味する「アルバ」と名付けられた、この白いオランウータンは体の色素が少ない「アルビノ」で、世界で1頭しか確認されていません。
アルバは去年4月、インドネシアのカリマンタン島で、地元の住民により、おりの中に閉じ込められて衰弱していたところを動物保護団体に保護され施設で治療を受けていました
。
当時は8キロほどだった体重は、この1年余りでおよそ30キロに増えるなど順調に回復が進んだため、保護団体はアルバを自然に帰すことを決めました。
アルバは20日、丸1日かけて車などで移動し、施設から300キロ余り離れた国立公園の森に到着すると、ケージからゆっくりとした足取りで外へ出ました。
アルバは保護施設でいちばん仲のよかったオランウータンと一緒に森に放たれ、ともに木に登るなど元気な姿をみせていました。
アルバを保護した団体は、国立公園と協力して今後も2頭の生育を見守っていくということです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181222/k10011756851000.html