都心の1等地の売買をめぐって地面師グループが逮捕された事件で、東京地方検察庁は、土地の所有者になりすました63歳の女ら4人を詐欺などの罪で起訴しました。
起訴されたのは、東京・足立区の生命保険会社の元営業職員、羽毛田正美被告(63)や、板橋区の会社役員、常世田吉弘被告(67)ら4人です。
4人は東京・品川区の2000平方メートルの土地の売買をめぐって、積水ハウスから代金およそ55億円をだましとったとして、詐欺などの罪に問われています。
捜査関係者によりますと、これまでの調べに対して、羽毛田被告は所有者になりすましたことを認め、常世田被告は関与を否定しているということです。
この事件では、偽造されたパスポートや土地の権利証などが使われ、地面師グループの男女15人が逮捕されています。
ほかの11人について引き続き捜査が行われ、警視庁などが事件の全容解明を進める方針です。
一方、フィリピンに逃亡し国際手配されている、カミンスカスと姓を変えた小山操容疑者については、依然として所在がわかっていないということです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181217/k10011750431000.html