米アマゾン配送センターでクマ撃退スプレーが爆発、この“悲劇”には構造的な要因があった?
ニュージャージー州にあるアマゾン配送センターで、従業員24人が病院に緊急搬送される事故が
12月5日に発生した。うち1人は重体だという。
クマに遭遇した際に使われる特殊スプレーの缶が破損したためで、54人が有毒ガスにさらされた。
地元メディアによると、原因はセンターで使われている倉庫ロボットの誤作動だ。
ニュースは主要紙でも取り上げられた他、クリスマスギフトシーズンの時期にぴったりの
恐ろしい出来事である事も手伝って、ソーシャルメディアで瞬く間に拡散した。
クマ撃退スプレーには唐辛子の辛味成分カプサイシンが入っている。
スプレーの内容物を吸い込んだスタッフの多くが喉や目の焼ける様な痛みを訴え、
呼吸困難に陥った。
ただ、病院に運ばれた24人全員がすぐに退院できる見通しで、アマゾンは声明で
「従業員の安全は常に最重要事項だ」と述べている。現場となった倉庫では、
労働安全衛生局による立ち入り調査が行われた。
過去にも同じような事故
この不幸な出来事で、アマゾン配送センターで働く人々が直面する恐怖が明らかになった。
センターにはありとあらゆる物が置かれており、クマ撃退スプレーもその一つである。
今回の事故がより悲惨に見えるのは、間違ってスプレーを壊してしまったのがロボットだからだろう。
そしてさらに問題なのは、似た事故が過去にも起きているという事実だ。
2015年4月、テキサス州ハスレットのアマゾン配送センターから消防への緊急通報があった。
倉庫内を走り回っていたロボットがクマ撃退スプレーに乗り上げて、スプレーが爆発したという。
詳しくはジェシカ・ブルーダーの『ノマド:漂流する高齢労働者たち』に書かれているが、
とにかく、今回とまったく同じだ。
詳細はそーすで
https://www.sankei.com/wired/news/181216/wir1812160002-n1.html
米アマゾン配送センターでクマ撃退スプレーが爆発