▽今年最後の国内主要タイトルとなる第98回天皇杯全日本サッカー選手権大会決勝が9日に埼玉スタジアム2002で開催。1-0で仙台を退けた浦和が優勝で飾り、
来シーズンのACL出場権を獲得した。
▽12年ぶり7度目の制覇を狙う浦和は、準決勝で負傷した興梠や武藤、青木が無事先発。一方、その準決勝で決勝ゴールのマウリシオがメンバーから外れた
▽初の決勝進出となる仙台は、矢島と関口がベンチスタートとなり、ジャーメイン良を先発に起用。そのほか、出場停止明けの奥埜がスタメン復帰した。
▽注目の立ち上がり、攻勢に出たのは初タイトルに期待がかかる仙台。冴え渡った攻守の切り替えから浦和のゴール前にボールを送り続け、
過去12度の対戦で一度も勝ちのない埼玉スタジアム2002で良い入りを見せる。
▽だが、凌ぎ切った浦和が均衡を破る。13分、柏木が右CKを短く繋ぐと、長澤がクロスを上げ、大きく浮き上がったクリアボールに鋭く反応した宇賀神が
右足ダイレクト。これが勢いよくゴールマウスに突き刺さった。
▽押し気味に進めながらスーパーな一発を許した仙台は、守勢を強いられ始めるが、26分に同点機。パス交換でバイタルエリア右に侵攻した野津田が左足で
ゴールを狙うと、これが枠に飛ぶが、GK西川の好守に遭った。
▽後半の巻き返しを狙う仙台はその立ち上がりからチーム全体を押し上げて反撃を試みる。だが、浦和もメリハリのある攻守を徹底。ボール奪取から少ない
パス数で武藤がシュートを放つなど、流れを渡さない。
▽その浦和は柏木から柴戸に交代後の65分、バイタルエリア右の武藤が上げた浮き球パスから興梠が左足ボレー。ボールの主導権こそ握った仙台だが、
思うような崩しができず、フィニッシュワークに持ち込めない。
▽だが、ジャーメイン良と古林に代えて阿部拓馬と関口を投入した仙台は65分から67分にかけて連続のビッグチャンス。阿部拓馬や野津田がそれぞれ
ボックス内からフィニッシュに持ち込むが、いずれもゴールに繋がらない。
▽その後も前がかる仙台は80分に最後の交代カードで椎橋を下げて矢島をピッチへ。81分にはバイタルエリア右で獲得したFKから野津田が直接狙ったシュートが
ゴールマウス右に飛ぶが、ここもGK西川にセーブされる。
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