宮崎県五ヶ瀬町議会(定数9)は7日、議員報酬を来年度から月額4万円引き上げて22万8000円とする条例改正案を全会一致で可決した。5月の町議補選(被選挙数1)で立候補者がおらず、議員のなり手不足を解消するため、町が提案していた。

 町議の月額報酬は18万8000円。2003年度から据え置かれ、県内26市町村議会で最も低く、町村議の全国平均21万3726円(昨年7月現在)を大きく下回っている。

 昨年7月の町議選では、現職9人と新人1人の計10人による選挙戦になった。ところが、町議の死去に伴う今年5月の町議補選では立候補者がおらず、現在も欠員となっている。

 引き上げ後の月額報酬は全国平均を上回る。小笠まゆみ議長は閉会後、「これまでは年金を受給したり、ほかに仕事をしたりする人でなければ、議員ができない状況だった。

 報酬引き上げで議員活動を充実させるとともに、若い世代が立候補しやすい環境を整えたい」と話した。

https://www.yomiuri.co.jp/politics/20181208-OYT1T50016.html