>>110
宗族の有無は決定的だよ。厳格な男系の「生物学的血統」で一族がまとまるかどうか?という問題。
大和は、宗族が「イエ制度」の形で、血統から家業にピントをずらされ、
「祖先への崇拝」が「先祖霊への供養」に宗教的にすり替えられている。
そして、ピントを外された残り部分が、「ムラへの地縁結合」という形で神社神道(氏神儀礼)によってまとめられている。
「氏」神という言葉だけ残っているが、血縁としての意味は大和では完全に消えた。

本土の人は意外に思うのだが、沖縄は、那覇都市圏なんかだと地域単位の祭礼がほとんど残っていない。
これは伝統儀礼が血族で完結するからで、
東京23区の住宅地で普通に行われるような、新住民も力を合わせておみこし担いでわっしょいというような
氏神の祭礼を行う余地が、「世間」として残っていない。