「ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV−1)」の啓発活動に 体内細胞擬人化TVアニメ「はたらく細胞」を起用
〜擬人化した「ヘルパーT細胞」が『HTLV−1を正しく知ってください。』と呼びかけ〜
 厚生労働省は、「ヒトT細胞白血病ウイルス1型」(以下、「HTLV−1」)の認知拡大と理解促進を目的に、TVアニメ「はたらく細胞」
(原作:講談社「月刊少年シリウス」で連載中)とコラボレーションを行い、ポスターとリーフレットの配布などを通じた啓発活動を実施します。

 「HTLV−1」は、血液中にあるリンパ球に感染するウイルスです。このウイルスに感染しても、そのほとんどの人が生涯病気を発症しないため、
疾患そのものへの関心が持たれにくいという現状があります。また、医療従事者の間でも「HTLV−1」の認知度は低いため、HTLV−1関連疾患で
ある「成人T細胞白血病・リンパ腫(以下、「ATL」)」や、「HTLV−1関連脊髄症(以下、「HAM」)」の診断が遅れてしまうこともあります。
 「HTLV−1」の感染者は、全国で約82万人※いると推定されています。さらなる感染者を増やさないためには、若者から中高年までの幅広い層に
向けて、このウイルスに関する認知を広め、母子感染の予防などによって、次世代にウイルス感染を伝えない取り組みが必要です。
そこで今回、「はたらく細胞」とのコラボレーションを通じた啓発活動を行うこととなりました。
 「はたらく細胞」は、累計発行部数150万部突破の体内細胞擬人化漫画で、今年7月にTVアニメ化が決定した作品です。リンパ球の一種である
ヘルパーT細胞は、「HTLV−1」に感染することで異常を起こし、「ATL」や「HAM」を発症させると言われているため、今回、擬人化したヘルパー
T細胞のキャラクターが、ポスターやリーフレットの中で、『HTLV−1を正しく知ってください。』と呼びかけます。
 ポスター(約3,200部)とリーフレット(約13万部)は、全国の自治体・保健所などへ配布します。また、画像は、3月15日から厚生労働省ウェブサイト
(次ページ参照)でダウンロードできます。

いかそ
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000197632.html
ポスター
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou29/dl/poster_htlv-1.pdf