ブラジル最大の書店チェーン「Saraiva」(以下、サライバ)は、出版社をはじめとする
商品供給業者らとの債務交渉が不調に終わった後の23日、裁判所に対して民事再生手続きの
申し立てを行った。同日付で伝えた伯メディアによると、負債額は6億7500万レアル(約202億円)。
同社は声明の中で「民事再生はいかなる形においても、今日ブラジル全土で展開している
実店舗85店並びに電子商取引という小売領域の運営を変えるものではない」としている。
サライバは今年10月29日の時点で、国内で展開している実店舗のうち20店舗の閉鎖を進めているとし、
「自社の将来への投資を継続し、すべてのプラットフォームにおいて顧客に対応するためにますます
オムニチャネル化を進めるなど、デジタル化戦略を強化する」と述べ、実店舗やオンライン店舗を
はじめとするあらゆる販路を使って顧客にサービスを提供するための変革を進めていると説明していた。
サライバの前身となる書店は1914年12月に、ポルトガル移民のジョアキン・イナシオ・ダ・
フォンセカ・サライバ氏によってサンパウロ市内中心部のサンパウロ大学(USP)法学部の
そばに設立された。
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