G20サミットに合わせて、アルゼンチンで行われたアメリカのトランプ大統領と中国の習近平国家主席による首脳会談が終了しました。
詳しい結果は明らかになっていませんが中国の国営メディアは、来年1月にアメリカが予定している関税を引き上げる一段と厳しい制裁措置は見送られることになったと伝えました。
米中首脳会談は、アルゼンチンのブエノスアイレスで1日午後(日本時間の2日午前6時前)に始まり、およそ2時間半後の午前8時すぎに終わりました。
米中の貿易摩擦はお互い輸入品に関税をかけ合う制裁措置の応酬に発展し、来年1月にアメリカは関税をさらに引き上げて、中国に、一段と厳しい制裁をかける予定になっています。
会談の詳しい結果はまだ明らかになっていませんが、国営の中国中央テレビの海外向けの電子版は、「1月からの追加の関税引き上げは実施されないことになった。両国の交渉は継続される」と伝えています。
また会談終了後、トランプ大統領らは、直ちに帰国の途につきましたが、ホワイトハウスのクドロー国家経済会議委員長は、記者団に対して「トランプ大統領と習近平国家主席の会談はうまくいった」と述べました。
また、ホワイトハウスのサンダース報道官は「まもなく声明を発表する」と述べました。
世界1位と2位の経済大国の対立は、世界経済にも悪影響を及ぼすだけに会談の詳しい結果に注目が集まっています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181202/k10011731711000.html