日本国内では8つの地域の言語が消滅の危機にあります。しかもその半数以上が、奄美大島を含む琉球列島で使われている言葉なんです。
その消滅危機言語を話す人や研究者たちが集まり開催された「方言サミット」。そこに、なにやら変わった髪型の人が・・・。
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国立国語研究所准教授山田真寛博士「だめですかね?島とか初めてあった人に覚えてもらえるようにです。変な髪の人って」
山田真寛博士。こうみえても、言語学者。与那国島の言葉を研究しています。山田博士が与那国の言葉と出会ったのは8年前。
与那国島の言葉を、聞いて、話して育った世代は、60歳以上。流暢に話せる人は少なくなり、まさにいま、この島で生まれ島と共に歩んできた与那国の言葉は消滅しようとしているのです。
消滅の危機にある与那国の言葉。山田博士の記録調査に一役買っているのは73歳の田頭さんです。
地元の小学校などで島の言葉を教えている田頭さん。子どもたちに興味を持ってもらうにはちょっとしたコツがあるそうです。
田頭さん「例えばね、孫がテレビに何かやっているとおじいちゃん見て見て、っていうでしょ。あのね、見て見て、っていうのは『んにゃんにゃ』って言うんだよ。方言でんにゃんにゃ、んにゃんにゃ、というと乗ってくるんですよ『え?んにゃんにゃ?なんだかおかしいよ〜』って」
なんだか変、だけど、なんだか面白い、そんな言葉の魅力を詰め込んだのが、この本です。
田頭さん「くいんだしあんびんだんぎ(声に出して遊ぼう)」
田頭さん「ひびだぬひー(やぎの屁)」
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国立国語研究所准教授山田真寛博士「田頭さん真面目に発音するから面白いんですよ。やぎの屁とか言って」
田頭さん「またくわえ(また来なさいね)」
国立国語研究所准教授山田真寛博士「またくんろ。(また来るよ、また教えてくださいね)」
子どもたち「ばんたやあいぐんすにさどぅありゃたいぐんでぃたてぃんだんぎぇ〜」
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