京都・祇園に帝国ホテル 20年メド、弥栄会館を改修
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO38269090Y8A121C1AM1000?s=0
帝国ホテルは2020年をめどに京都・祇園に新たにホテルを開業する。
日本有数の花街である祇園の中心部に立つ国の登録有形文化財に耐震改修を施し、
富裕層向けに宿泊施設として活用する。国内外から観光客が集まる京都市で、
不足する高級ホテルの需要を取り込む狙いだ。
祇園は建仁寺や八坂神社、南座など主要な観光施設の徒歩圏内に位置する好立地だ。
芸舞妓(まいこ)による京舞など、日本の伝統芸能を気軽に鑑賞できる舞台設備も設け、
京都らしい文化を体験できるようにする。
帝国ホテルは国内高級ホテルの元祖御三家の一つ。東京と大阪、長野県上高地に直営で帝国ホテルを運営する。
観光客の集中する京都では「ザ・リッツ・カールトン」や「フォーシーズンズホテル」
「パークハイアット」など外資系高級ホテルの進出が相次いでいる。
弥栄会館は、京の古典芸能を紹介する拠点として1936年(昭和11年)に開館。
白鷺(しらさぎ)城(姫路城)を模したデザインは豪勢・華麗な雰囲気を漂わせ、01年に国の登録有形文化財に指定された。