県内に住む外国人の子どもたちが犯罪に巻き込まれるのを防ごうとブラジル人学校と警察の担当者が話し合う会議が開かれました。
大津市で開かれた会議には県内に４つあるブラジル人学校の代表者や滋賀県警察本部の担当者それに外国人少年の補導員が出席しました。
このなかで学校の代表からは「最近ブラジルから来た人たちは親も日本の法律を理解していないため、家庭での指導が見込めない。親も参加できる防犯教室を増やしてほしい」と
いった要望が出ました。
これに対して県警の担当者は「親は防犯教室になかなか来てくれないので、学校に親が来る機会に警察から出向くことを検討したい」などと答えていました。
滋賀県によりますと去年１２月現在で県内に住む外国人の中でブラジル人はおよそ３割を占めていて、最も多くなっています。
東近江市などにあるブラジル人学校にはあわせておよそ４００人の子どもたちが通っていますが、言葉の問題などから日本の法律を理解していないなど課題を抱えているというこ
とです。
ボランティアで外国人少年の補導を担当している瑞慶山ひろこさんは「子どもたちは親が仕事に出ている時間が長く寂しい思いを抱え、文化や言葉の違いが溝となって友達がなか
なか出来ない。子どもたちに寄り添い、警察と協力して少しでも溝を埋めていきたい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/otsu/20181126/2060001571.html
