2018年のスーパーフォーミュラとSUPER GT/GT500クラスでチャンピオンになり、同一年の国内トップ2冠制覇を達成した
“ホンダのエース”山本尚貴が26日、F1参戦を目指していく意向を表明した。
山本は前日まで開催されていたF1の今季最終戦アブダビGPを訪問。
この日に帰国し、東京・青山のホンダ本社で開催されたGT500のチームイベント「応援感謝ファンミーティング」に出席した。
その開催前のタイミングで、報道陣を前に「可能性は高くありませんが、レーシングドライバーなら誰もが目指すものですし、自分にとっても小さい頃からの夢。
少しでもチャンスがあるなら、目指していこうと思います」との旨を語った(同義の内容をイベントでもファンの前で語っている)。
山本尚貴は1988年生まれの現在30歳。2013年に初めてスーパーフォーミュラ(SF)王者となり、この頃から“ホンダのエース”として国内トップ戦線を牽引する存在に。
今年2018年は5年ぶり2度目のSF王座を獲得し、GT500でも元F1王者ジェンソン・バトンと組んで初王座をゲットした。
同一年の国内トップ2冠制覇は14年ぶり、日本人選手としては15年ぶりの快挙となっている。
現在のF1においては、参戦に必要なスーパーライセンスの取得に際し、独自のポイント制が採用されている。
これはSFやSUPER GTを含む世界の様々なシリーズの年間順位にポイントをつけ、直近3年分を集計するもの。
40点以上というのがライセンス取得の基本条件で、山本は今年、2冠制覇した場合にのみ、来季に向けてこれをクリアできる状況だった。
山本は一昨年、テレビ東京のアナウンサーである狩野恵里さんと結婚。双子のお子さんも生まれている。恵里夫人からはF1挑戦への後押しを受けている、とのことだ。
F1に日本人ドライバーが不在となって久しいが、ここへきてホンダ国内戦線のエースにF1進出の可能性を伴う状況が生まれてきた。期待したいところである。
https://response.jp/article/2018/11/26/316550.html