電気の使用量を細かく計れる新型の計測器として、東京電力が家庭などに設置している
「スマートメーター」で、部品の一部が発熱する不具合がおととしから去年にかけて16件起きていた
ことがわかりました。
これについて消費者庁は火災事故としていますが、東京電力は公表していませんでした。
不具合があったのは、東光東芝メーターシステムズが製造した「スマートメーター」で、東京電力が、
電気の使用量を細かく計れる新型の電気メーターとしておよそ2万4000台を家庭などに
設置しています。
東京電力によりますと、去年8月までのおよそ1年間に東京都内などで、計測できなくなる不具合が
16件相次ぎ、メーターを調べたところ内部にある7ミリ四方の基板の一部が、発熱によって
変色していたということです。
東京電力は、「スマートメーターには燃えにくい部品が使われ、火や煙が出たり、建物などに
燃え移ったりする危険性はない」としていますが、機器に問題があったとして、今年度中にすべて
交換する予定だということです。
この不具合について、消費者庁の事故情報データバンクシステムには、火災事故として
掲載されていますが、東京電力は、公表していませんでした。
これについて東京電力は、「交換する際にはお客様に連絡しているが、火災に繋がる恐れが
ないため、無用の混乱を避ける意味でも公表はしていない」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20181118/0021473.html