クルマ左折時の幅寄せが危険視されるワケ 安全のためのルール、なぜトラブルの火種に
https://a.excite.co.jp/News/economy_clm/20170701/Trafficnews_74817.html
クルマが左折する際の幅寄せは、車道を走る自転車にとって危険という意見があります。そもそも、左折時の幅寄せにはどのような意味があるのでしょうか。

教習所でも習う左折時の幅寄せ
 クルマを運転していて左折する場合、自動車教習所では、その手前から合図を出し、クルマを左に幅寄せするよう教わったことでしょう。

そもそも左折車の幅寄せには、どのような目的があるのでしょうか。東京都世田谷区の自動車教習所「フジドライビングスクール」の田中さんに聞きました。…

――左折時の合図と幅寄せは、どのようにするのが正しいのでしょうか。

交差点が近づいたら、左側や後方に自転車などがいないことを確認してウィンカーを出し、さらに周囲を確認したうえで幅寄せをします。
道路交通法では「できる限り道路の左側端に寄り」としか書かれていませんが、実際の指導において聞かれた場合は、道路の端から50cm程度と教えます。なお、左側に自転車専用帯があっても、そこに入り込んで寄せます。


――もしも左側や後方に自転車が走っていた場合は、どう左折したらよいのでしょうか?

こうした場合は、幅寄せすると「妨害」に当たるので、自転車を先に行かせる必要があります。どこまでが妨害に当たるかは微妙なところかもしれませんが、後方の自転車にブレーキを踏ませたり、よけさせたりしたら、該当すると考えてよいでしょう。

――自転車にとって幅寄せは危険との意見もありますが、どのようにお考えでしょうか?

法律では、左折のときは幅寄せをすることになっていますが、実際にはほとんどのドライバーが周囲の確認だけで幅寄せをしないため、一部の人が幅寄せをすることに対して「危ない」と思われがちなのだと思います。…