JR東日本が来年の春から中央線の特急列車で自由席と回数券の廃止を決めたことについて後藤知事は「唐突だ」という認識を示し、今後、JRに制度変更の周知を徹底するよう
求めていくとしました。

JR東日本は先月末、中央線の特急列車を来年の春から全席指定として、自由席と回数券を廃止すると発表し、甲府から新宿まで乗車当日に切符を買う場合、回数券と比べて10
00円近い値上がりとなるなど利用者への影響が懸念されています。
これについて後藤知事は8日の定例会見で、「唐突感はある。利用することがあらかじめ分かっている場合、割引率はこれまでの回数券より高いが、急な出張や旅行の場合は低く
なる。コストを支払う立場からは困ったなと感じている」と述べました。
回数券を使って東京に出張する県職員は年間延べ8000人に上り、今回の実質的な値上げで最大1500万円の財政負担が生じるおそれがあるということで、後藤知事は「でき
るだけ割引率が高い方法を使うなど、問題意識を持って対応したい」と述べ、具体的な対策を検討する考えを示しました。
そのうえで、今月14日にJR東日本の本社を訪問する際に、今回の制度変更の周知を徹底するとともに利便性の向上を求めていくとしました。
一方で後藤知事は、県内を訪れる観光客が直ちに減るなどの影響が出る可能性は低いという見方を示しました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kofu/20181108/1040004788.html