ひきこもりの人の回復に重要な家族の現状や支援方法を学ぶ講習会が7日、秋田市で開かれました。
この講習会は、ひきこもりの人を支援する関係者を対象に県が毎年開いているもので、ことしはひきこもりの人の家族をテーマにおよそ90人が参加しました。
まず、心理学が専門の東京学芸大学の福井里江准教授が講演し、ひきこもりの人が回復するうえでは身近な家族と円滑にコミュニケーションできるようになることが第一歩になる
と説明しました。
その上で、「ひきこもりの人の家族は本人とコミュニケーションがとれなくなって、責任感や無力感で追い詰められている人が多い」として、家族と接する際には、これまでの苦
労や対応を丁寧に聞いて寄り添うよう支援方法を説明しました。
県によりますと、昨年度、県のひきこもりに関する相談窓口には425件の相談が寄せられ、年々増加しているということです。
支援者の70代の女性は、「これまでひきこもりの人の家族とうまく関係を築けず支援が続かないこともあった。きょうの講習をいかして1組1組の家族に接したい」と話してい
ました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/akita/20181108/6010002368.html