5日放送のテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」では、シリアの過激派組織から解放されたジャーナリスト・安田純平さん(44)のその後を検証した。

 安田さんに対しては、会見を開いた後もバッシングが続いている。番組では同様のケースで各国の対応の違いを紹介。

 フランスでは解放されたジャーナリストを大統領が出迎え、英国では自己責任という発想そのものがない。一方で、韓国は人質に対して「無謀」との批判が起こったり、日本に近いとの例が示された。

 かねて自己責任論に異を唱え、英雄として迎えるべきと主張してきたテレビ朝日解説委員の玉川徹氏は「これを見ると、民主主義とか個人主義が成熟している国ではこんな話は起きないんですよ。
実は日本も韓国もいまだに社会が村社会なんですね。そういうふうな国の特徴だろうと。この自己責任論というのは。あー、なるほど、そういうことかと」と日本と韓国の類似点を指摘。

 さらに「実は日本の中で今回バッシングなんかをしている人の結構の割合の人は、韓国とか嫌いな人たちですよ。ところが、やっていることは韓国と全く一緒のことをやっている」と続け、
インターネット上で安田さんにバッシングするアンチをけん制した。

 先週、前大阪市長の橋下徹氏(49)と激論を繰り広げた玉川氏は「この土日で改めて考えてみた。橋下さんとああやって話をしたことを含めてね」と、自身の主張について再考したことを告白。

 そして「村のおきてに背いたヤツは村八分だっていうふうなことなんだろうなと理解しました。いまだに『村社会ニッポン』なんですよ。
結局、政府が止めたのに行ってこういう目に遭って『助ける必要がない』なんていうのは村のおきてに背いただろと。
だから村が助ける必要がないんだっていう」と話し、こうした考え方にたどり着いた経緯を報告した。https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181105-00000012-tospoweb-ent