イラン当局が暗殺計画か デンマークで反体制派を
デンマークの治安当局幹部は10月30日、同国内でイラン情報当局がイランのアラブ系反体制派組織のメンバーを
暗殺しようと企てた疑いがあるとして、この関連で21日にイラン系ノルウェー人を逮捕したと発表した。AP通信などが伝えた。
イランでは9月、南西部で武装集団による銃撃テロが起き、革命防衛隊の隊員ら25人が死亡した。APによると、
この反体制派組織はイラン当局からテロとの関連を疑われているという。
デンマークのサムエルセン外相はツイッターで「(暗殺計画は)許されない」とイラン側を強く非難。ロイター通信によると、
イラン駐在のデンマーク大使を一時召還したと30日の記者会見で明らかにし、欧州連合(EU)による対イラン制裁を求める考えを示した。
イランメディアによると、イラン外務省のカセミ報道官は30日「虚偽だ」と強く否定し「イランと欧州の関係に打撃を与えようとする陰謀だ」と主張した。
APによると、逮捕されたイラン系ノルウェー人はデンマーク・コペンハーゲン郊外にある反体制派メンバーの住居の写真を撮影するなどしたとされる。
当局の調べに、不正な行為はしていないと主張しているという。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3716735031102018000000/