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男女のカップリングに生かすため、加賀市の縁結び事業をサポートする仲人ボランティア「かが縁結びさん」は妊娠・出産に関する知識の習得を始めた。
結婚希望者から子供を望む声が多く寄せられる中、医学的な根拠に裏打ちされた助言を行う。
24日には産婦人科医から高齢出産のリスクなどを学ぶ勉強会を初めて開いた。

 市は2016年12月から20歳以上の男女の出会いを支援する縁結び事業「かがこい」を始め、現在は男性79人、女性24人が会員登録している。

「かが縁結びさん」には地元住民ら15人が在籍し、会員のプロフィルや結婚相手の希望などを加味しながら1対1のお見合いをサポートしている。

 市とかが縁結びさんによると、これまでの2年弱の間の活動で3組が結婚し、2組が婚約した。
一方で、会員には男女ともに30〜40代が多く、高齢の妊娠、出産が懸念されるという。
こうした事情から、かが縁結びさんは、より円滑にカップリングを進めようと、妊娠・出産の正しい知識を身に付けることにした。

 市医療センターで開かれた勉強会には、かが縁結びさんのメンバー8人が参加し、
産婦人科の吉田勝彦医師から高齢出産の実情や、加齢に伴うダウン症リスクの増加、不妊治療の現状などについての説明を受けた。

 勉強会の終了後、これまで4組のカップルを成立させた喜多秀次さん(56)=同市潮津町=は「切実に子供を望む人たちが希望を持てる支援をしていきたい」と話した。
かが縁結びさんは、今後も研修を企画しながら妊娠・出産への理解を深め、結婚希望者の思いに応えたいとしている。