「ムンク展」が上野の東京都美術館で開幕するのを前に、お笑いコンビ
「バイきんぐ」の小峠英二さんが25日、会場を訪れ、ムンクの代表作「叫
び」の人物になりきった写真を披露し、本物との対面を果たした。「世界的
な名画のパロディーをさせてもらって光栄です。実物を初めて見ましたが、
絵の放つエネルギーを感じてテンションが上がりました」と話した。
27日に開幕する「ムンク展――共鳴する魂の叫び」では、オスロ市立
ムンク美術館所蔵の「叫び」(厚紙にテンペラ・油彩)が初来日したことが
話題になっている。
小峠さんは今月初め、顔に緑のメイクを施し、手の位置や腰のひねり
にこだわり、約2時間かけて「なりきり作品」を撮影した。この日は「頭が
はげているという一点で起用されたんでしょうね。腰のくねりがいいでしょ
う。何なら後ろの本物と入れ替えてもいいくらい」と笑いを交えて感想を
話した。
展覧会について、「大雑把に見えて、近くで見るとすごく繊細な作品ば
かり。特に初来日の『叫び』はこの機会を逃したら、いつ見られるか分
からない。ぜひ会場で絵のパワーを感じて欲しい」と語った。
小峠さんはまた、展覧会と連動した、自分だけの「叫び」を描くことが
できるお絵かきサイト「ドロー! スクリーム(「叫び」を描こう)」
(https://drawscream.jp/別ウインドウで開きます)で作成した、小峠版
の「叫び」も披露した。浮世絵風の背景を用いて、「ピンクの叫び」を描き
上げた。「絵心がないので恥ずかしい」と照れていた。
「ドロー」ではまず、「叫び」の舞台となる橋と背景の空・海を、ポップア
ート風、浮世絵風などからそれぞれ選ぶ。次いでパレットが絵の具を選
んで主人公を描いたり、背景に描き加えたりする。油絵感覚で、絵の具
を混ぜたり重ねたりすることも自由自在。完成した作品はSNSでシェア
するほか、東京都美術館内の特別な額に映し出すこともできる。
また、作品は後日、サイト内のギャラリーに「展示」される。現在、東京
芸術大生らによる作品も並んでいる。
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「ムンク展――共鳴する魂の叫び」は10月27日[土]〜2019年1月
20日[日]、上野の東京都美術館企画展示室。午前9時30分〜午後5
時30分(金曜と11月1日[木]、3日[土][祝]は午後8時まで)。月曜と
12月25日[火]、1月1日[火][祝]、15日[火]休室(11月26日、12
月10日、24日、1月14日は開室)。
一般1600円など。問い合わせは、ハローダイヤル(03・5777・8600)。
詳しくは、展覧会公式サイト(https://munch2018.jp別ウインドウで開きます)。
朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASLBT3G2TLBTUKJH001.html
https://www.asahicom.jp/articles/images/AS20181025002952_comm.jpg