“ブラジルのトランプ氏” 大統領選候補に抗議相次ぐ
今月28日に大統領選挙が行われる南米のブラジルでは、支持率でトップを維持しているボルソナロ氏が黒人や女性それに同性愛者を攻撃する発言を繰り返していることから、これに抗議する集会がブラジルの50を超える都市で開かれています。
ブラジルでは今月28日に大統領選挙の決選投票が行われますが、支持率でトップを維持しているボルソナロ氏は、メディアとのインタビューやフェイスブックなどで、黒人や女性それに同性愛者を攻撃する発言を繰り返しています。
こうした中、ブラジルでは、ボルソナロ氏の発言に抗議しマイノリティーの権利を認めるよう訴える集会が50か所以上で開かれています。
このうち最大都市のサンパウロでは20日、5万人が参加して抗議集会が開かれ、参加者たちは楽器を演奏しながら「彼だけはだめだ」などと、ボルソナロ氏への批判の声を上げていました。
集会に参加した女性は「ボルソナロ氏は、女性やLGBTの権利を傷つけている。彼は人権全体を傷つけており、大統領になるべきではない」と話していました。
ボルソナロ氏は、その過激な発言から「ブラジルのトランプ氏」とも呼ばれていますが、中間層や富裕層を中心に、今のブラジルを劇的に変えてくれる候補だと期待も集めており、最新の世論調査では60%近い支持を得ています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181021/k10011679991000.html