皇后さまは20日、84歳の誕生日を迎えられました。「皇后という立場を生きることは易しい
ことではない」と、率直な胸の内を明かされました。
天皇陛下の隣で大きな日本地図を眺めながら、時折、笑顔を見せて話される皇后さま。
お二人は、日本各地へのお出ましから戻るたびに、訪ねた場所に赤いピンを刺して
目印を付けてこられました。
20日、84歳の誕生日を迎えた皇后さまは、文書で感想を寄せ、今日に至るまでの思いを
振り返られました。
59年前、民間から初めて皇室に嫁ぐことになった皇后さまは、「想像すら出来なかった
この道に招かれ、大きな不安の中で、ただ陛下の御自身のお立場に対するゆるぎない
御覚悟に深く心を打たれ、おそばに上がりました」と結婚当時の心境を記されました。また、
「皇太子妃、皇后という立場を生きることは、私にとり決して易しいことではありませんでした」
と率直な気持ちを明かし、「陛下には時に厳しく、しかし限りなく優しく寛容にお導き頂きました」
と綴られました。今後については、「皇太子と皇太子妃が築いてゆく新しい御代の安泰を
祈り続けていきたい」としています。
皇后さまは20日、皇居で皇后として最後の祝賀行事に臨まれます。
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3502554.html