中国政府、ウイグル族収容施設の存在認める
中国政府が治安対策を理由に西部の新疆ウイグル自治区の弾圧を強める中で、
「再教育施設」の存在を認め、入所者は幸福度が高まっていると主張した。
中国政府は100万人もを再教育施設に強制収容していると伝えられ、
元入所者は、集中的な「洗脳」を受けて
中国共産党の思想などを教え込まれたと証言していた。
同施設には、イスラム教徒が大半を占める少数民族のウイグル族が収容されている。
これについて新疆ウイグル自治区の高官は国営メディアに対し、
中国政府は国連決議に従って「テロや過激派」と戦っていると主張した。
同高官は16日、新華社通信の取材に対し、
「現在の新疆は美しいだけでなく、安全で安定している。
住民は場所や時間を問わず、安心して外出や買い物、食事、旅行ができるようになった」と強調。
「新疆南部については、テロや宗教過激思想の根絶までにはまだ時間がかかる」とした。
同高官は収容施設の存在を否定せず、
「訓練生の多くは、それまで過激思想に感化されていて、
このような芸術やスポーツ活動には参加したことがなかったと語り、
人生がこれほど彩りに満ちていることがやっと分かったと話している」と強調。
「訓練生」はそれまで宗教や家族に従って行動していたが、
「まず第1に国家の市民であることを認識した」と付け加えている。
CNN
https://www.cnn.co.jp/world/35127111.html