マツタケなどのキノコを採りに山に出かけて遭難、死亡する高齢者が続出している。今年はマツタケが豊作とされるが、遭難時に行方を捜しにくい事情もあるという。警察は慎重な行動を呼び掛けているが、専門家は、本格的な登山者と同等の装備や対策が必要だと強調する。
長野県警飯山署によると、14日に同県栄村の山林でキノコ採りに出かけて行方不明になっていた新潟県小千谷市の70代の男性2人が沢の中で死亡しているのが見つかった。同県大鹿村でもキノコ採りで山に入った70代男性と連絡がとれなくなっているという。
県警によると、8月以降、同県でキノコ採りに出掛けて死亡した人は計13人に上り、昨年を大きく上回っている。
山岳ライターの石丸哲也氏は「地元住民でないと地形などが分からず、キノコ採りの場合、登山道からそれた道に入るので現在地を見失いやすい。遭難すると山中で一晩過ごすこともあるが、夜は気温が0度近くになるケースもある。また(長野や新潟などは)関東の山とは異なり豪雪地帯で雪崩も多いので、木が生えていないところも多く、滑落しても手がかりがなかったりする」と解説する。
大量のキノコを抱えて山を下りる際に滑落する恐れもあるようだ。
https://news.goo.ne.jp/article/fuji/nation/incident/fuji-soc1810160008.html