デーモン閣下 輪島さんに捧げた「千秋楽」
8日に死去した大相撲の元横綱でプロレスラーとしても活躍した輪島大士さん(本名・輪島博、享年70)の告別式が
15日、東京・青山葬儀所でしめやかに営まれた。式には約300人が参列し、元横綱の交友範囲の広さが改めて証明された。
元NHKアナウンサーの杉山邦博氏(87)は弔辞で「天真らんまん、天衣無縫、天才」と足跡を振り返った。
かつて本紙で輪島さんと対談したこともある好角家のデーモン閣下も祭壇に向かい、引退する力士を表現した自曲「千秋楽」を披露。
曲の中で太陽を「日輪」と表現していることに触れ「あえて日輪にしたのは、輪島さんの『輪』の字を入れたかったから」と明かすなど、思いを語った。
角界からは日本相撲協会の八角理事長(55=元横綱北勝海)のほか、多くの関係者が参列した。元横綱で相撲解説者の北の富士勝昭氏(76)は
「一番(相撲が)取りにくい力士でした。左下手より右のおっつけが効いて。そっちに気を取られると左でボンと。意外と酒は弱い。
酒は俺のほうが強かったな。ライバルが北の湖で、14回も優勝するのは相当なもの。花があったよね。いろいろあったけど、
それも含めて話題性の多い力士だった」と懐かしんだ。
出棺の際には喪主を務めた妻の留美さんが「自宅のソファでテレビを見ながら、座ったまま亡くなっていました」と最期の様子を打ち明けると、
大相撲の通算白星と同じ673個の金色の風船が空に放たれ、輪島さんのデビュー曲「望郷賦」で見送られた。
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