夏から秋へと移り変わり、過ごしやすい季節になったが、実は悲鳴を上げている部位がある。
それは頭皮! 頭皮は顔よりも多く夏の強い紫外線を浴びる影響もあり、秋に抜け毛が増えることが多いのだ。
抜け毛が少し増えたくらいと思っていたら、それはハゲ一直線かも!? 男性の頭皮の実態を間近で見てきた美容院「fam」のスタイリストに抜け毛をとめる頭皮ケアの方法を聞いた。

「まず、秋ハゲにつながるのは、夏に浴びた紫外線、そして、頭皮の乾燥が上げられます。
夏場はエアコン、シャンプーのし過ぎなどの影響で、実は乾燥している人が多く、さらに夏場はどうしても汗や臭いを気にして1日に何度もシャンプーをしてしまい、それが乾燥につながってしまうのです」

 その中で一番ダメなのが、朝のシャンプー、朝シャンだという。

「朝に髪を洗ってしまうと、頭皮は乾燥した状態で紫外線を浴びることになります。現在市販されているシャンプーの多くは洗浄成分が非常に強い。
安価な洗浄成分ですっきり感が出るようにされているものが多く、必要な頭皮の脂分までもっていってしまいます」

 頭皮に脂分がなければ、紫外線が防止できずにより頭皮のダメージにつながってしまっていたのだ。

「さらに、頭皮が乾燥しているといっても、毛穴は夏場に出た古い脂で詰まっていることも多いです。
毛穴に脂が詰まっていると、健康な太い毛が生えることができずに、細い毛のみになってしまいそれがボリュームダウンにつながっているのです。
毛穴をキレイにすることも秋ハゲ予防として忘れてはいけない1つでしょうね」

◆秋ハゲ対策には、夜シャンや、シャンプー前にはオイルで頭皮マッサージを!

 秋からでもシャンプーは夜行うこと。乾燥している状態でこれ以上紫外線を浴びないようにすることがマストだ。

 そして夏からの蓄積された毛穴の皮脂詰まりについては、ヘッドスパがいいとのこと。ヘッドスパで一度毛穴の油をゼロにする。
ゼロにしてしまっては乾燥するのでは? と思うかもしれないが、ヘッドスパは洗浄後にはちゃんと頭皮用クリームなどで保湿、保護もしてくれるそう。

「ヘッドスパに行くのが面倒な人は、髪を濡らす前にホホバオイルなどで頭皮をマッサージしてからシャンプーを行うといいでしょう。
マッサージは、女性のメイク落とし同様に優しく手を滑らすように行うこと。ホホバオイルは市販のもので大丈夫で、ドラックストアなどで簡単に手に入ります。
この行為を行うことで毛穴に詰まった脂分を流し切ることができ、太い毛が生えることに期待できます」

 これは頭皮が乾燥している人やベタついている人どちらにも有効だという。

 最後に、抜け毛が気になるレベルでどうしても食い止めたい人は、食生活の見直しも必要。油ものを食べると翌日には頭皮からその油が出てくると言われている。
食欲の秋だからといって、好きなものを好きなだけ食べてしまうと冬には大変なことになっているかもしれない。
抜け毛は多さに気づいた時が催告通知!冬も笑うためにケアをちゃんと行っていてほしい。

協力/美容院「fam」
取材・文/藤 文子

http://news.livedoor.com/lite/article_detail/15427881/