高齢者や障害者など誰もが安心して楽しめる旅行「ユニバーサルツーリズム」を県内で普及させていこうと課題や、その解決方法を話し合う会議が8日、富士見町で開かれました


この会議は県が主催してことしから開いていて、2回目となる8日は、自治体の職員や観光や福祉の関係者60人あまりが集まりました。
はじめに県の幹部が、長野県の特性について、「山や坂が多く施設の整備だけでバリアフリーを実現するのは難しい」と課題を指摘しました。
そのあと、障害のある当事者のほか、観光や福祉の関係者などによるパネルディスカッションが行われました。
この中では、車いすを利用する当事者の女性が「福祉先進国といわれるフィンランドを訪ねた際、道路は段差だらけだが、見ず知らずの人が手伝ってくれた。物理的なバリアーは
大きな問題ではなく、人の心と人の手があれば壁は乗り越えられる」と、みずからの体験を交えて訴えました。
参加した茅野市の女性は「障害のある人が旅行するのは難しいという先入観があるが、人の手と気持ちがあればできるとわかりました。多くの人に長野県を訪れてほしいです」と
話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/20181009/1010006034.html