[東京 9日 ロイター] - 日本取引所グループ(JPX)(8697.T)の横山隆介CIO(最高情報責任者)は9日、
東証の株式売買システム「アローヘッド」で生じた一部接続障害について会見し、40社弱の証券会社に影響が出たが、
影響を受けた取引がどの程度あるかは現時点で把握していないと述べた。
東証の川井洋毅・執行役員は会見で、注文は複数のサーバーから入ることが可能なため、証券会社への賠償は考えていないと述べた。
障害の原因は「特定の参加者が発した通信経路確認の電文」だったと説明。明日は通常通りの売買ができるとした。
横山氏によると、不正電文は9日午前7時32分ごろ、特定の証券会社から送られてきた。
不正電文は通常の1000倍以上の規模で、注文を処理するサーバーの前段階に位置する4台の負荷分散装置の1つがダウンした。
会見では、不正電文を出した証券会社名は明らかにされなかった。

https://jp.reuters.com/article/tokyo-stock-exchange-trouble-idJPKCN1MJ0Q8