28年ぶりに改訂されたという「国際版疾病分類(ICD-11)」。その中へ新たに追加された精神疾患が「ゲーム障害」です。日本でも、その疑いがある人が多いと言われる「ネット依存」ですが、一体どのような状態を「病気」と診断するのでしょうか? 今回の無料メルマガ『新米社労士ドタバタ日記 奮闘編』では、その内容を会話形式でわかりやすく解説しています。
ゲーム障害
「ゲーム障害」という言葉がある。正直なところ、いら立った親たちが作り出した造語のように聞こえるが、堂々巡りの議論の末、この用語は世界保健機構(WHO)によって認定され、精神疾患として、国際疾病分類の最新版に加えられたようだ。国際版疾病分類(ICD-11)は、28年ぶりの改訂らしい。
〜中略〜
大塚T 「そうねぇ、主な特徴、兆候としては、
ゲームをする頻度や時間のコントロールができない。ゲームをすることへの抑止力の欠如(開始、頻度、熱中度、継続時間、終了、環境、など)日常生活上でゲームを最優先する。
悪影響が出ているにもかかわらず、ゲームを続けたり、エスカレートする
こうした行動が12ヵ月続く場合は、ゲーム障害と診断される可能性が大ですって」
新米 「12ヵ月ですか。ゲーム障害になると、どんな症状が出てくるんでしょう?」
大塚T 「あんた、自分で調べなさいよ。睡眠不足でしょ、目の障害や、腰痛、手首の腱鞘炎に肥満など。
引きこもりの状態になったり、家庭内暴力等の問題が起こったりするときもあるそうよ。そして、うつ病に自殺のリスクも高まる…」
〜中略〜
E子 「ゲーム障害の症状は、WHOのICD-10ですでに精神障害の1つに含まれていた『病的賭博(ギャンブル障害)』(いわゆるギャンブル依存症)の親戚のような概念、共通点があるんだって」
新米 「ギャンブル依存症! 日本にもカジノができるとかできないとか言われてますよね…」
大塚T 「まるで依存症のようにある種の行動に熱中しすぎてしまい生活が破綻するという点では同じですね」
E子 「アメリカ精神医学会によれば、ギャンプル障害は、
興奮を得るため掛け金の額を増やす賭博を止めると落ち着かなくなる賭博を制限する努力を繰り返し、成功しない賭博を絶えず考えている苦痛の気分のときに
賭博をすることが多い賭博で失った金を深追いする賭博を隠すため嘘をつく賭博のために、重要な人間関係、仕事、教育、または職業上の機会を危険にさらしたり失ったりしたことがある賭博のため他人に金をせびる
のうち4症状を12ヵ月以内に示した場合、と定義されているんだって」
http://news.livedoor.com/lite/article_detail/15416693/