県は、先月下旬、胎内市で建設中のダムに試験的に水をためた際に、ダムの下流のおよそ1キロの区間で水がない状態となり、魚が死ぬ被害が出たと発表しました。
県は、地元の漁業関係者に謝罪し詳しい原因を調べています。
今月2日、県の新発田地域振興局に「胎内川に水が流れていない」という通報が寄せられました。
さらにツイッターに胎内川で魚が死んでいるという投稿があり、県の職員が4日現地を調べたところ、ダムから900メートルほど下流で魚が10匹ほど死んでいるのが見つかり
ました。
県によりますと、現在、胎内川の上流に建設を進めている「奥胎内ダム」に水を試験的にためるため、先月25日から28日までの4日間、ダムの水門を閉める措置を取ったとい
うことです。
県は、こうしたダムの操作によって胎内川は先月下旬、ダムの下流のおよそ1キロの区間で水がない状態になっていたとしています。
県の新発田地域振興局は、ダムの水門を開け閉めするときには胎内市や警察、消防、電力会社などの関係機関に事前に連絡していますが、今回、地元の漁業協同組合には連絡して
いなかったということです。
新発田地域振興局は4日、電話で漁協に謝罪したということで、「水門を閉めても水たまりなどが残り、完全に水がなくなるとは思わなかった。関係者にご迷惑をかけ申し訳ない
」とコメントしています。
県は5日、担当者が現地を訪れ、被害の実態や原因を調べることにしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20181005/1030005296.html