https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181005-00000532-san-soci
成人の日に晴れ着トラブルを起こした振り袖の販売・レンタル業「はれのひ」(横浜市)=破産=が粉飾した決算書類などを示し、銀行から融資金をだまし取ったとして、
詐欺罪に問われた同社の元社長、篠崎洋一郎被告(56)の初公判が5日、横浜地裁(渡辺英敬裁判長)で開かれ、篠崎被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。
篠崎被告はえんじ色の長袖Tシャツに灰色っぽいズボン姿で出廷。裁判長からの問いかけにもはっきりした声で答えていた。
同社をめぐっては、成人の日当日の1月8日朝、同社で晴れ着を購入・レンタルしていた新成人らが、
着付けのために待機していた会場に着付け業者が現れなかったことで晴れ着を着られなくなった新成人が続出。大騒動を巻き起こした。
同日から姿をくらましていた篠崎被告は同月26日、急遽(きゅうきょ)記者会見し「だますつもりはなかった」と釈明。
会見後には家族と米国に数カ月間滞在していた。
同社の経営実態を調べるなど本格捜査に乗り出していた神奈川県警捜査2課は6月23日、金融機関に粉飾した決算書類を提示して融資金をだまし取ったとして、詐欺容疑で篠崎被告を逮捕。
同様の手口で別の金融機関からも融資金をだまし取ったとして、同容疑で7月18日に再逮捕した。
起訴状などによると、篠崎被告は銀行に対して売上高を水増し計上した決算書類を提出するなどして、
平成28年9月30日、返済する意思も能力もないのに、新規出店に伴う融資金名目で約3500万円をだまし取ったなどとしている。