太陽系の外で月のような衛星を初めて観測したと見られると、アメリカの研究グループが発表しました。衛星ではなく惑星である可能性も残されていることから、
研究グループではさらに観測を続けることにしています。
アメリカのコロンビア大学の研究グループは、NASA=アメリカ航空宇宙局の宇宙望遠鏡を使って、太陽系の外で初めて衛星を観測したと見られるとする論文を
3日、科学雑誌「サイエンス・アドバンシズ」に発表しました。
研究グループで去年10月、地球から8000光年離れた「ケプラー1625」という星が発する光の強さを観測したところ、木星くらいの大きさの惑星が通過したおよそ
3時間半後に光が弱まる様子を観測できたということです。
惑星やその周りの衛星は、みずから光を出さないため、太陽系の外にあるものは直接観測できず、光を発する星の前を通るさいにわずかに光が弱まることで
存在が確認できます。
今回、光の弱まり方は惑星のものより小さく、惑星の重力の影響を受けていると見られることから、研究グループは観測したのは衛星ではないかとしています。
観測した星の大きさは直径が地球の4倍程度と見られ、惑星や衛星の成り立ちを考えるのに役立つとしています。ただ、研究グループでは、衛星ではなく惑星で
ある可能性も残されていることから、さらに観測を続け、衛星の発見だと確定させたいとしています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181004/k10011657641000.html